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2013年 07月 16日
一年前のいまごろ、自分が何をしていたかというと、
脱原発の運動が選挙後どうなるのだろうかと思っていた。 あのころは、まさか数ヶ月後には 改憲が取り沙汰されているとは思っていなかった。 教育基本法の次は憲法だと言われていたが、 問題山積だから後回しになるだろうと思っていた。 自分はナイーブだったと言わざるを得ない。 衆院・都知事・都議選の結果を見るにつけ、 ニッポンを(わが党の手に)取り戻す、 目標は達成されるのだろうと思う。 制定時に戦争放棄に賛成した国民が70%に昇り 占領後の自党政権が60年以上維持した憲法を 「押しつけられた」と呼んで恥じない人を首相に据える。 それが、投票に行く人も行かない人も含めた国民が、 全体として、選ぶ方向なのだろう。 前の世代の津波を忘れ、 遠い地で起きた原発事故は遠く、 前の世代の戦争を忘れ。 痛いところを忘れるためにもっと痛くし、 ここを失いたくないとがんばってさらに大きなものを失う、 ようなことをしているのではないかと疑う。 しかし人間、 失う前には悔いず、 失っても多くは生きる。 新しい世界が開けようとしている。 わたしはその中でどう生きるのか。 震災直後の精神的な危機は抜け出し、 震災以前の自分には戻らず、 震災以前の自分ではないことを喜びながら、 日々を送れるだろうか。 まだ見通しは立たない。
by pippinrose
| 2013-07-16 15:30
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