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2016年 11月 07日
熊本に向かう前の日の朝、こんな夢を見た。
ラビリンスが描かれた布の端を5〜6人で持ち 広げようとしてふわりと振ると、 布がパズルのピースのように散ってしまう。 道はすっかり霧散して、外枠の円しか残っていない。 「ここはわたしがやりますから、 みなさん向こうで待っていてください」とわたしは言う。 隣室には人が集まり始めていて、 「それじゃあ帰ろうか」という声も聞こえる。 そういうひとがあっても当り前だと思いながら、 道を戻す手がかりを探してわたしは床を這っている。 * * * * 目覚めた直後に思ったのは、 「思いがけないことが起きても パニックにならずに対応していて良かった」だった。 しかしその翌日から熊本に行き、 数々のご助力を頂きながら催しが進む中で、 この夢の中のわたしは困った事態を 「ひとりでどうにかしようとしている」と気づいた。 * * * * 世界(円)はあるが方向性(道)は消え、 何の手がかりもない情況で他者の助力を断り、 「わたしがやる」と言うのは何だろうか。 責任感と言えば聞こえは良いが、 自分の力を大きく見積もり過ぎている。 事態の認識が甘くて直面できていないとも言える。 人を遠ざけて壊れた物に取り組み、 直せないまま誰もいなくなったところで 自分もひっそりいなくなってしまいそうだ。 他者のための道を描くことはわたしにはできない。 自分の這った跡が自分の道になるのがせいぜいだ。 そういう非力を認めていたら、 そこに居る人に心を向けて、 「どうしましょうか?」とか、 「道はないけれども歩いてみますか?」とか、 言えたかもしれない。 抱え切れないものを抱え込んでつぶれるのは わたしらしいところがあるが、 もう若くもない自分をいじめずに、 できないことはできないとしっかり認めて立とうと、 夢と熊本の体験を通して改めて思った。 籠は東北から九州を経て我が家に。
by pippinrose
| 2016-11-07 16:51
| 出来事
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Comments(2)
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クミン
at 2016-11-08 15:24
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6回に分けての熊本訪問記、有難うございました!
ここを読ませていただくと、楽しかった3日間が蘇ってきます。 ぴぴんさんの夢の話、ちょっと切ないです。 でも実際にラビリンスのシートの上で、歩いている人をサポートしながら見守るぴぴんさんは舞っている蝶のようで素敵でした。 夫も『ぴぴんさんの歩く姿がキマってるね!』と言っていました。 私たち、本当に良い経験をさせて頂きました。 今回は遠い熊本まで来ていただき、本当に有難うございました。 当地の春の大地震で被害を受けなかった人は誰も居ません。 地震や長年の生活の中で、意識しないうちに抱え込んだ重いものがほぐれた人も多かったし、神様としんから向かい合えた人も多かったです。 ぴぴんさんのラビリンスウォークの活動おかげで、大切な暖かいものがはぐくまれました。 熊本の皆を代表して、心よりお礼申し上げます^^。
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ぴぴん
at 2016-11-09 18:40
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クミンさん 楽しい三日間をありがとうございました。
東京に戻ってばたばたしていますが、なので余計に、 熊本の体験をしっかり記しておきたいと思いました。 企画は地震の前でしたが、 このタイミングで熊本初のラビリンスとなりました。 一人一人が人生の歩みの途上であのひとときを過ごし、 そこで得たものを日々を生きる力としてくだされば幸いです。 わたしが何か良くできていたとしたら、それは わたしの中のそういう可能性を引き出してくださった クミンさん、ご助力くださったクミンさんのご家族、 礼拝堂を使わせてくださった教会の牧師先生、 歩くことであの場に意味を満たしてくださった方々、 わたしがこれまで学ばせて頂いた方々、 あの場を準備し整えてくださったすべての方々の お力添えによるものです。 良い体験をさせていただき、こちらこそ、みなさまに感謝申し上げます。
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