by pippinrose カテゴリ
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... 最新のコメント
記事ランキング
ブログパーツ
|
2007年 03月 16日
昨年末の『ナショナルジオグラフィック』(英語版)に、
イラクの傷病兵に対する、救急医療と長期医療の記事が載っていた。 雑誌によると、 1年単位で現地勤務する医療スタッフは、20代前半から半ばの年齢。 救急医療体制の充実で、傷病兵の90%は救命される。 現地での治療後、重体の者はドイツに空送。 四肢の切断や脳を損傷した者は、更に本国の専門陸軍病院に送られる。 高次脳機能障害で、人が変わったようになった兵士についての記述も。 本人にとっても家族にとっても、長い療養生活になるようだ。 この記事を読んだ時のわたしの印象は、 米国は、膨大な金をかけて戦争をしているということ。 それでも、ヴェトナムとその後の体験から、 帰還兵に対しては細心のケアをしているということだった。 しかし今週の新聞に、イラク・アフガン帰還兵10万人の31%が、 精神疾患を含む「心の病」であると診断されたという記事が載った。 精神疾患を発症する危険性は、18〜24歳の兵士に高い、とのことだった。 また、『ナショナルジオグラフィック』の記事を読んだ時には、 手厚いケアをしているのだという印象を持った、同じ陸軍病院で、 傷病兵の放置が問題になっていることも知った。 年明け、米国から日本へ帰国する飛行機の中、 どう見ても十代の兵士数人の、すぐ後ろの席になった。 彼等の英語は、わたしには聞き取れない訛りだったが、 つれあいの話によると彼等は、イラクにも行ったと話していたのこと。 低所得層の若者にとっては、軍でのPCを始めとする技能の習得や、 退役後の進学のための奨学金・就職支援も、 人生を組み立てるに、魅力的な選択であるらしい。 勝率は三分の二。人生の掛け率として、どうなのだろうか。 そんなこと言ってる場合では無いのだろうことが、なかなか恐ろしい。 朝焼け。 この先どうなるかは、進んでみないとわからない。
by pippinrose
| 2007-03-16 07:23
| 出来事
|
Comments(2)
Commented
by
エリナ
at 2007-03-16 20:54
x
ぴぴんさんが読んだ新聞の記事の方と、多分同じような内容「帰還兵の心の病について」を、こちらの地元紙でも先月(いやもう少し前かも?)特集でやってました。
平和な日本で平和に暮らしている私にとって、いろんなことを考えさせられる記事でした・・・(-_-;)。
Commented
by
ぴぴん
at 2007-03-17 07:18
x
エリナさん そちらの新聞でも特集されましたか。
ヴェトナム帰還兵を非難してしまい、社会問題になった米国では、 戦争には反対しても兵士はねぎらうように、配慮していると感じます。 それでも、戦場体験の衝撃は大きいのですね。 帰還兵ですらこれですから、 戦場となった地に住み続ける人のダメージは、いかばかりかと思います。 「始めるのは簡単だが、終わらせるのは大変」と、言う意味が痛感されます。
|
ファン申請 |
||