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2010年 04月 02日
友人はアルパカを六十三頭飼っている。
それで生計を立てているわけではなく、言わば、趣味だ。 雌雄がまざらないように敷地はワイヤーフェンスで仕切られ、 公道から家に入るまでに、八枚の扉を開け閉めする。 アルパカは成獣でも顔の高さがわたしの肩くらいで、 不意に人に会うと驚いて引くような性質だ。 たまに「ん〜」とハミングする程度でほとんど鳴かない。 昼間は広い敷地のどこかに群れて草を食べている。 特定のリーダーが居るわけではなく、 誰が導くともなく群れで動いている。 朝夕の給餌の時間には集まって来る。 栄養補給としての餌は必要ないのだが、 群れを集めて様子を見ることの方に意味がある。 身体に触られることは好きでなく、 犬猫とのような交流が持てる相手ではない。 羊よりもものを覚えるが、 馬のように何かをさせることはできない。 産んだ子を失った母アルパカの気が荒くなることがある。 産まれて日が浅い子アルパカを友人が抱いて見せてくれたが、 次の給餌の時には母アルパカが彼を警戒していたそうだ。 夜も外で寝る。 毛が厚いおかげで、多少の雨や寒さは平気だ。 毛を刈った直後に大雨があると小屋に呼び込むが、 そういう事態はほとんど生じない。 一度に一頭が産まれる。 広い敷地を動き回っているアルパカのお産は軽い。 逆子の時に手伝うことはあるが、 医師が必要なことはほとんどない。 こうして書くと、いかにも飼育が楽な生き物に聞こえるが、 これは馬を飼っていたこともあるひとの話だ。 わたしではアルパカの気に沿わぬことをしてノイローゼにするか、 アルパカに仲間と誤解させて押されて転んで怪我をするのが落ちだ。 ほんとは白い。土で転がるのが好き。 近くを通るとこっちを見る。 生後一ヶ月ほどの子アルパカと母。 だんだん顔の見分けがついて来た。 性格の違いも感じる。
by pippinrose
| 2010-04-02 07:55
| 動物
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Comments(2)
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Junko
at 2010-04-02 11:05
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ぴぴんさん、こんにちは。
旅行記楽しませていただいています! 趣味でアルパカを飼う、だなんて思いも寄らない発想ですね。羊を飼うような感覚なのかしら。ご友人は刈った毛をセーター用に加工されるのですか。 Headge mustardの写真はテキサスを思い起こさせるような風景です。何百キロ走っても変わらない風景っていうのも懐かしいです。今そんな道をドライブ出来たらどんなに楽しいかしら!(実際は眠くなりますが。。)
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ぴぴん
at 2010-04-02 17:42
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Junkoさん こんにちは。
オーストラリアでは、フリースを売って副収入! という思惑から 一時、アルパカ飼育のブームがあったようです。 実際には、商業ベースに乗せるのは難しいもののようです。 友人たちは自宅で紡いだ糸をマフラーやストールにしたり、 製品やフリースやアルパカを買いたいひとが居れば売る、 程度のようです。 テキサスに似ていますか。彼の地も乾燥していますね... わたしは米国の田舎は、東海岸から中西部しか走っていなくて、 こんなに乾いた景色は初めてでした。 変わらない景色をドライブするなら、オーストラリアはお勧めです。 時差もないし、車は左側通行だし、車の数も少ないです。 ただ、休暇の季節の観光地には、 ニッチもサッチも行かない大渋滞が起きるそうです。 また、変わらない景色はほんとに眠くなります。 実際わたしは寝ました。時差ぼけもないのに... 目が覚めてもったいなかったような、 寝ても見逃すものはないだろうからいいような、妙な気分でした。 旅行記、楽しんでいただけてうれしいです。 この続きも楽しんでいただけたらいいなと思います。^_^)
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