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2012年 06月 15日
先週、レイ・ブラッドベリが亡くなった。
ブラッドベリを読むきっかけは トリュフォーが映画化した『華氏四五一度』をテレビで見たことだ。 わたしは本好きのこどもで、本を読んでいると逮捕されるという設定と、 映画の中で、本を持つ代わりに暗唱する人々の場面が印象的だったのだ。 その後、『火星年代記』『何かが道をやってくる』 『十月はたそがれの国』『ウは宇宙船のウ』など、 文庫で読めるものはひととおり読んだ。 しかし、当時のわたしの想像力は、 ブラッドベリの描くところをうまくイメージできなかった。 のちに、萩尾望都が漫画化した諸作を読んで、 「こういう話だったのか」と驚いた。 中学の図工の時間に『霧笛』の、 霧の灯台を恐竜が訪れる場面を、切り紙細工で作った。 気に入ってしばらく自宅の壁に飾っていたのだが、 あれはその後どうしただろうか? 青少年期に親しんだ方たちが亡くなると、 寂しさを感じると共に思い出がよみがえる。 当時の本人にとっては辛い時期ではあったのだけれど、 こんなひとたちがあの頃の自分を支えていたのだ、 すばらしいことだったじゃないかと、 今は思えるようになっている。 Ray Bradbury 1920-2012年 米国人 SF・ファンタジー作家。
by pippinrose
| 2012-06-15 10:01
| 活字
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Comments(4)
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クミン
at 2012-06-15 23:25
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ぴぴんさん、こんばんは。
ブラッドベリって『怪奇小説傑作集』ってのの中に入っているのを読んだように記憶しています。 でもそれは高校生の時なので、どういう話だったか思い出せないけど好きな文章で、それでブラッドベリという名前を覚えてました。 せっかくここで思い出しましたので、何か読んでみますね。 >のちに、萩尾望都が漫画化した諸作 へぇ、そうなんですね。 萩尾望都は「ポーの一族」くらいしか読んでなくて・・・。 なんか私って何でも中途半端だわ~^^;
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ぴぴん
at 2012-06-16 06:32
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クミンさん おはようございます。
ブラッドベリはけっこう怖いのを書いてます。 わたしは怖がりなので、『刺青の男』なんて、 「刺青が動く」というだけで怖かったです。 わたしの十代は萩尾望都ファンを中心にした同人誌の会員になって コミック・マーケットまで行ってますから... ふりかえれば、わたしの中途半端になってるジャンルが、 あっちにもこっちにも... ^^;)
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HarukoB1 at 2012-07-10 23:51
私は早川書房の「異色作家短編集」で、
彼の本を一冊持ってきています.30年以上昔に。 「メランコリーの妙薬」というタイトルです。 アメリカではポピュラーな作家なんですよね. 連想の飛躍が個性的、、 言葉使いも自由な感じがします、、 亡くなりました、、、合掌。
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ぴぴん
at 2012-07-11 07:11
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はるこさん あの時代のアメリカの文化や生活、がピンと来ないと、
ピンと来ないところのある作品が多かったのだと、 後年、アメリカ中産階級の文化に触れて思いました。 叙情的というのはそういうものかもしれません。 「メランコリーの妙薬」、タイトルに記憶があります。 ブラッドベリはメランコリーを脱させてくれる妙薬というよりは、 メランコリーに引きつけられて来る感じで、当時のわたしとしては あの世界にいてはマズい感じでした。 今読むとまた違うような気がします。
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