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2016年 06月 05日
この春はTBSのドラマ『重版出来!』を見ている。
漫画青年誌の編集部の話。 45分で問題が解決される刑事ドラマ以外 テレビドラマはほとんど見ないのだが。 好きな俳優さんたちが出ているからと 初回を見て、そのままはまった。 主人公を演じる黒木華を始めとする 俳優さんたちのうまさ、 青年漫画らしくざっくりした原作を埋めて テレビドラマにした脚本のうまさも楽しい。 * * * * 前回は「少女漫画の大御所10年ぶりの新作」と 「話題の本を買い占めてネットで高値で売る人」の エピソードがあった。 『ポーの一族』40年ぶりの新作の載った雑誌は、 発売日前からAmazonで品切れで 中古市場で3〜4倍の値段が付くという、 ドラマとダブる状態だった。 利に敏い人がいるものだと思いつつ、 これは一種のダフ屋行為ではと見ていたところ、 雑誌に重版がかかった。 コンサートや試合と違って雑誌や書籍は 定員が決まっているわけではないから、 こういうことになるのだなと納得。 * * * * 漫画の黄金期や経済のバブル期ならぬ 今を描くドラマに、 超人的な人物が問題を一気に解決してくれる 誘惑的な爽快感は無いが、 正解のみつからない中を それぞれがそれぞれの個性で 「給料分の仕事」をしたり 「普通にがんばろう」とする姿を見ると、 「わたしもわたしの場所で できるだけのことをするんだ」と思う。 あなたは難を天に返してくれませんか、ナンテン。
by pippinrose
| 2016-06-05 08:46
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