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2017年 05月 04日
たまたま生まれた国が、
他国との紛争解決のために 他国民を殺さないことを規範としていた。 また、基本的人権の尊重を謳っていて、 性別や出自や金や人脈や能力で差別はしないし 他の人とは異なる考えを持つことができた。 現実との距離があるとは知っていても、 「中心軸」がそこにあることが誇りであった。 理想とは、そういうものだろう。 わたし自身が苦難の末に獲得したものではなかったが こういう規範を持っていることは 「この国に生まれて良かった」と思う理由のひとつであった。 国民主権、というのもあった。 統治者が決めるのでなく国民が決める、というのだ。 個人が期日を決めて規範を変えると言うことは 国民が変えることを決めてもいない段階では できないはずだった。 同国民の間で議論を尽くす努力を放棄して、 他国民との紛争を外交で解決する努力は どのあたりで放棄するのだろう。 平和への願い。 思想と良心の自由。平等。 個人の意思による公共への貢献。 既得権としてあったそうしたものが 社会を二分して失われる時、 結束への圧力は強まるだろう。 それに応じる法も作られようとしている。 倫理的な理想がそこにあるから 誇りを持てると思っていた。しかし、 どんな倫理が据えられ得るかを見せられて、 そこに倫理を期待するのは間違いと気づいた。 ではどこに、世俗的に生きる者は、 それを見出せば良いのか。
by pippinrose
| 2017-05-04 15:52
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