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2018年 09月 17日
樹木希林さんが亡くなったとの知らせ。
希林さんにはお会いしたことが一度だけある。 海外の会議場で、短い時間、数人での立ち話だった。 彼女がいらしているとは知らず、初めは気づかなかった。 わたしは急に女優さんを前にして、 どうお声かけして良いものか分からず、 ご挨拶のあとは彼女を案内していた方に、 今日はなぜここに希林さんがおられるのかなど尋ねていた。 会話を聞いていた希林さんはわたしに、 「きれいな日本語を話される」と、 つぶやくように言われた。 常にきれいな日本語を話しているわけでもないわたしは、 意外な言葉に照れてしまってお礼も言えなかったが、 彼女にそう言って頂けたのはとても嬉しく、 今でも思い出すと心がくすぐられたように「ふふふ」となる。 * * * * わたしは映画をほとんど見ないため、彼女の思い出は、 最初の芸名を売った時の番組、 フィルム会社の毎年のお正月のCM、 『おくりびと』の後の、 お婿さんに納棺してもらえるわね、 という主旨のコメント。 NHKの『温故希林』での 服の着こなしとユーモアのセンス。 女性のステレオタイプではない女性で、 人としてのまっとうさを感じさせつつ、 大上段に振りかぶるような風ではない。 自分もあのような姿にと思う 年長のモデルに去られた寂しさの中で、 希林さんは 「誰かのように」ではなかったのだろうし、 わたしももう「誰かのように」ではなく自分なりに という思いを、改めて抱き直している。
by pippinrose
| 2018-09-17 15:02
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