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2007年 10月 25日
DVDが見られるというのでつれあいが買って来たのが、
初期のボブ・ディランに焦点を当てたドキュメンタリー 『ノー・ディレクション・ホーム』。 わたしは、ディランは最初期の曲以外ほとんど聴いていないし、 彼の人となりも知らなかったので、見て驚いた。 他人の貴重なレコードを気に入って、何十枚も無断で持ち出す。 レコード会社に語った経歴は、物語めいたでたらめ。 ニューヨークに出て数ヶ月で一気にギターの技術を上げ、 詩人、ディラン・トーマスに倣って本名を捨てる。 ウディー・ガスリーの曲を見事に弾いていたかと思うと、 さっさと彼を「卒業」し、 アコースティックの聴衆相手にエレクトリック・ギターを弾いて、 ブーイングを受ける。 ウディ・アレンの映画『カメレオンマン』の主人公、ゼリグのように、 自分に響いて来る相手の世界を、すっと自分のものにしてゆく。 そういうことは凡人には不可能なので、彼は天才だなと思うが、 人物としては難しいし、本人も苦労が多そうだ。 映画冒頭、「本来生まれるべき “家”を探していた」と言うディランは、 自分の収まる「ホーム」を、そうやって作って行ったのだろうか。 タカネバラは、まだ紅葉していない。
by pippinrose
| 2007-10-25 09:57
| 聴覚
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