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2009年 06月 16日
わたしたちがシャルトルに行ったのはこれで二度目。
前回は2000年の2月、当時の住居の家主さんがパリにお住まいで、 一度遊びにいらっしゃいとお誘いいただき訪欧した。 アムステルダムとパリに滞在し、シャルトルは日帰りした。 高校生の頃から、ロマネスク・バロックの教会建築に関心があったので、 パリに行くなら足を伸ばしてぜひシャルトルにと願ったのだ。 当時の日記を読み返してみると、フランス滞在中の記述が見事に抜けている。 「パリに入ってからはハードスケジュールで、書く時間も気力も失くした」 と、帰りのオランダ・スキポール空港で記している。 日記には無いがシャルトルの記憶は、つまらないことまでいまだ鮮明だ。 2月は観光のオフシーズンで町は静かで、昼を食べるところが見つけられずに困り、 当時まだほとんど聞き取れなかった英語の、イヤホンガイドが情けなかった。 大聖堂内を巡っている間に外が嵐になったが、堂内の空間は動じなかった。 シャルトル・ブルーと呼ばれるステンドグラスの青い光をながめながら、 「ここは守られている」という驚きと安らぎを感じた。 前回、悪天候の短時間滞在で、町と大聖堂は眠っているかのようだったが、 今回は観光のハイ・シーズンで滞在時間が長かったこともあり、 ひとびとの眼差しとカメラのシャッター音の中で、 大聖堂が鑑賞対象として、視覚的に強調されて行くのを感じた。 巡礼者としての求めを抱いてたどり着けば、 そこはまたひとりひとりにとって異なる場となろう。 訪れる自分や、共にそこに在る他者のありよう、天候・時間帯などによって、 ひとつの町と大聖堂は異なるものとして姿を現わすようだ。 前回は修復中で見られなかった北薔薇窓は修復を終え、冴えた光を注いでいた。 南ポーチと聖歌隊席内が修復中で見られず、 西ステンドグラス下方には落下物防止のネットがあった。
by pippinrose
| 2009-06-16 10:13
| 外国
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Comments(6)
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Junko
at 2009-06-16 15:00
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薔薇窓っていうんですか。素敵。万華鏡のようですね。ぜひ一度見てみたいです。どんな気持ちになるかしら。。
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ぴぴん
at 2009-06-16 17:12
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Junkoさん ご存じでないとは、ちょっと意外でした。
わたしがアーミッシュの村訪問時に初めて買ったキルトが、 ローズ・ウィンドウを模していると思っていたもので。 考えてみると、薔薇窓はゴシック建築時代のものだし、 薔薇=聖母マリアの暗喩でもあり、プロテスタントの伝統から外れてもいますから、 米国内ではあまりポピュラーでないですかね。 米国内でも、ゴシック建築様式で建てられた大聖堂はあり、 わたしはワシントンDCのNational cathedral と サンフランシスコのGrace cathedralの rose window を見たことがあります。 また、wikipedia の rose window の記事で、いろいろな写真が見られます。 ご興味がおありでしたら検索してみてください。
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jae-sinead at 2009-06-16 18:42
沢山の教会を見ましたが、薔薇窓…というは言葉
知りませんでした…。 見ごたえのある美しい薔薇窓ですね。 私には曼荼羅のようにも見えます。
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kyara-mama
at 2009-06-16 22:59
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ぴぴんさん、おかえりなさい。お疲れはもう取れましたか?
実りある旅だったようで、良かったですね^^ みなさんのおっしゃるとおり、バラと言うより万華鏡や曼荼羅のようです。 写真で見るとアップになっていてすごく派手に見えますが、 教会の中から肉眼で見ると、暗闇の中はるかに遠くにあって、 人の手の届かない天上の美、空からのメッセージのように感じた覚えがあります。 確か細かいところは双眼鏡でを見たような気が・・・ 30年以上前の記憶です。どこか別の場所とごっちゃになっているかも?
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ぴぴん
at 2009-06-17 11:12
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sineadさん そうでしたか。名称はご存じなかったですか。
雑草の名を知るとそれらが個々の植物として区別がついて見えて来るように、 名を知るとカテゴリーとして見えて来やすくなって、便利です。 こういう意匠は普遍的なものと個別的なものとの混淆ですからね。 西暦1世紀からシルクロードは確立していたようですし、 曼荼羅に見えて当然というものでしょうね。
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ぴぴん
at 2009-06-17 11:37
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kyara-mamaさん ただいま〜! やっとちょっと片付いて来て、
これからひとやすみできるかなというところです。 象徴なので、本物の薔薇に似てなくても構わないんですよね。 教会内で六弁の「ローズ模様」を見ると、「原種バラは五弁じゃん」 と思いますが、 六弁になっているにはなっているだけの理由があったりして、面白いです。 kyara-mamaさんも、シャルトルに行かれたことがおありなのですね。 おっしゃる通りこれで70mmで拡大していて、現地で見るのとは違いますね。 また、西の薔薇窓はこれより古くて黒い部分が多いので、 さらに遠くにある感じがします。 >人の手の届かない天上の美、空からのメッセージ そうですねぇ... 特に、カラー印刷もテレビもなんにも無い時代、 これを見たひとたちの体験を思うと、 さぞかし震えが来たことだろうなと想像します。
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